人は誰もが年をとっていくものです。そして、からだのありとあらゆる場所に、いわゆる老化という現象が現れてきます。例えば、皮膚のたるみやしわなどもそのひとつです。鏡を見るたびに、しわが深くなっていくように感じられ、一度気になり始めたら、忘れられなくなってしまうかもしれません。しかし、人生を長く共にしてきた自分の肌ですから、その長い時間を考えれば、肌の変化も仕方のないことです。
少しでも肌の老化のスピードを遅くしたいと望む女性の間で、サーマクールが話題を呼んでいます。サーマクールとは、高周波を利用した美容治療機器です。サーマクールは、従来のレーザー機器に比べ、長い波長を持ち、しわやたるみの原因である緩んだ皮膚真皮まで、ダイレクトに働きかけます。 しかし、ダイレクトに働きかけるとなると、やはり、痛みもあるのではないかと心配になるかもしれません。サーマクールについて、その「痛み」を不安に思う方が多くいるのも事実です。実際、施術には痛みをともなうそうです。
皮膚の深い部分で、より大きな出力をかけて施術するため、やはり、多少の痛みが生じます。ただ、痛みの感じ方というのは人それぞれです。言葉で、「こんな感じの痛みです」と説明してうまく伝えるのは難しいですが、言うなれば、「細く熱いものがググッと徐々に入ってくる感じ」だそうです。
クリニックによっては、施術部分に麻酔クリームを塗ったり、麻酔テープを使用したりするところもありますが、こういった処置も、痛みの軽減はするものの、完全に痛みをとるものではありません。適度に痛みを感じることによって、出力レベルの調整なども行なうため、麻酔で完全に痛みを取り除いてしまうことは、逆に危険だそうです。サーマクールを希望する人は、施術中に起こる痛みを含めたリスクについてしっかり理解し、クリニックで十分に説明を受けた上で、検討するようにしてください。
ひと昔前までは、美容整形手術を受けた人というのは、年齢をかさねるごとに皮膚が不自然に引きつれてきたりして、いかにも整形後であるということが、わかってしまうというケースがほとんどでした。技術の進歩と医師のテクニックの向上によって、最近では、美容整形といっても、とても自然な仕上がりが実現しています。また、プチ整形なるものまで登場して、「整形」は身近に感じられるものになりました。
しかし、いくら身近なものと言っても、「万が一、失敗しても(自分のイメージと違っても)、すぐ元に戻せるからいい」、「気に入らなければ修正可能でしょ」なんて、気軽に考えるのは大きな間違いです。そんなに簡単に、いくらでも変えられるのなら、逆に、その効果の持続性が疑われてしまうというものです。
たくさんの美容整形がありますが、その即効性、持続性については、美容整形の種類によって様々です。しわやたるみ改善のための方法についてお話しますと、ヒアルロン酸などの注入、ボトックスなどを用いた方法では、注入後、比較的効果が早く実感できます。しかし、からだの外側から注入した物質なので、数ヶ月経つと、分解、吸収されて、最終的には元に戻ってしまいます。これらの方法では、即効性はあるけれど、持続性はないというのが現状です。
これに対して、近年話題のサーマクールでは、その効果が施術後、およそ3ヶ月~4ヶ月ほどで現われ始めます。そして、それから半年間ほど、コラーゲンが増成されることで、徐々にしわやたるみが改善され、リフトアップの効果が持続していきます。コラーゲンの増成(創傷治癒反応)が収まると、しわやたるみの改善も止まります。
しかし、サーマクールによって増えたコラーゲンは、自分自身が作りだしたものなので、急激に消えてなくなるということはありません。創傷治癒反応が落ち着いた後は、また、そこから自然に老化が始まるというわけです。従って、サーマクールは、持続性のある方法であると言えるでしょう。ですが、本当に若々しい肌を持続していきたいという方は、サーマクール施術だけで安心せず、日々のケアを怠らないということが、最も重要です。
お肌の曲がり角をまだ迎えていない、二十歳前後のぴちぴちのきれいなお肌は、お化粧ののりもよく、触れるとはね返りそうな弾力感があります。しかし、20代とはいえ、近年では、食の欧米化など、生活習慣の変化、環境汚染、強い紫外線、過剰なストレス、あるいは、有害な金属の蓄積などによって、肌は、強い刺激を受け続け、老化を進めているということもあります。まだまだ、いつも通りのケアで大丈夫と、若さを過信するのは、将来の肌を考えると、危険なことです。
しわ、くすみ、たるみが出る前の予防策としても、サーマクールは、有効な治療法です。サーマクールは、ラジオ波という高周波熱エネルギーの照射によって、自分自身でコラーゲンを生成する力を高める手助けをする治療法です。その結果、肌がつるつるすべすべになるといった、肌質の改善に大きな効果が期待できます。代謝能力の優れている若いときであれば、コラーゲンの生成も、より活発に行なわれます。そのため、美肌効果はより得られやすいと言えます。
しかし、できてしまったたるみを改善するために受けたサーマクールと、将来の肌の老化に備えるために受けるサーマクールでは、効果の感じ方が違ってくると思います。本来、しわやたるみがあった人の方が、見た目の変化がわかりやすいため、より効果があったことを感じやすいかもしれません。逆に、若くしてサーマクールを受けた人では、もともとのたるみが少ないわけですから、効果は感じにくいと思います。
しかし、実際は、しわやたるみが気になるから、改善したいからという、30歳代からの患者さんが、サーマクールを受けることが多いようです。料金も安いわけではありません。日焼け止め剤や化粧水のように、若いうちから当たり前のように取り入れられるケアとは、まだまだ程遠いもののようです。
最近、大きな話題を呼んでいるサーマクールですが、気になって、あちこちのクリニックのホームページを訪れては情報収集をしているという人も、少なくないことでしょう。顔のたるみやしわ、しみ、そばかすなど、肌の悩みは人それぞれです。しかし、どんな悩みであっても、症状を改善してきれいになりたいという目的は同じことです。それぞれの改善したい症状によって、対策の方法は異なってきます。使う化粧品、摂取するサプリメント、使用する美容機器も、自分の肌の状態や症状に、ぴったり合ったものを取り入れることで、より高い効果が期待できるでしょう。
美容整形についても同じことが言えます。光治療と混合されがちなサーマクールですが、その波長の違いから、改善される症状も違ってきます。サーマクールは、光治療より強力に皮膚深部まで作用するため、効果も大きいと捉えられますが、しわやたるみに関しては、確かにそうかもしれません。
しかし、逆に、光治療にはできてサーマクールでは改善が期待できない症状もあります。それが、しみやそばかすなどの色素沈着への処置です。光治療に使われる波長の光は、黒いものに反応して熱を発生します。そして、色素を破壊することで、そばかすなどの色素沈着を改善することができます。黒い部分に反応して組織を破壊するという仕組みは、光脱毛においても、同じことが言えます。
しかし、サーマクールで用いられる高周波は、光に比べて長い波長であるため、黒っぽい色にも反応せず、皮膚の深部までまっすぐ到達します。そのため、しみやそばかすなどの色素沈着に対しては、無反応、あるいは全く効果が得られないのです。技術の進歩で、新しい美容機器がいろいろ出てきていますので、自分の求めるものに出会えるよう、正しい情報を収集することが大切です。